第6章音声およびピンディスプレイの機能


この章では点字編集画面で使用できる音声およびピンディスプレイの機能について説明します。

6.1 音声ピン共通

音声出力するためにはProTALKER97が必要です。また、いずれの場合もWindows標準のダイアログ、メニューなどは95Reader(V2・V3)の機能を利用するように設計されていますので、ピンのユーザーの方も95Readerが導入されている必要があります。

6.1.1 設定

音声の設定は「設定」→「音声設定」で行います。設定項目は以下のとおりです。

6.1.2 現在位置確認(Ctrl+F2)

音声では「1ページ4行3マス」などと発声します。ピンでは「p1l4 c3」などと表示されます。

6.1.3 改行・改ページ表示オン/オフ(Shift+Ctrl+F4)

表示のオンオフと交互に切り換えます。オンのとき、音声ではCtrl+F3やCtrl+↑↓で「改行」「改ページ」と発声します。オフに設定しても入力時には発声します。ピンでは「r」および「p」で表示されます(外字符なし)。

6.1.4 見出し指定行表示オン/オフ(Shift+Ctrl+F5)

Shift+Ctrl+F5を押すと「見出し表示オン(またはオフ)」と表示し、Shift+Ctrl+F7により指定された見出し行を表示します。音声では読み上げのときに「見出し始まり」「見出し終わり」と発声し、ピンではブリンクまたは7・8の点とともに表示されます。初期値はオフです。

6.1.5 グラフィック存在の確認(Ctrl+F12)

現在カーソルの置かれているページにグラフィックがあれば「グラフィックがあります」と表示されます。

6.1.6 入力状況表示(Ctrl+I(アイ))

現在の入力状況を「外字オフ 英語オン 点字 Rかな」などと表示します。Rはローマ字入力を意味します。外字、英語などはオフのときは表示されません。

6.1.7 ファイル名の読み上げ(Ctrl+Insert)

現在編集中のファイル名を知らせます。


6.2 音声の機能

6.2.1 文字読みオン/オフ(Ctrl+F1)

押す度に交互に切り換わります。オンのときには入力した文字をその場で発声します。キーエコーともいいます。オフでもメッセージ類は発声します。変化時に「キーエコーオン(オフ)」といいます。

6.2.2 カナ読み/英語読み切り換え(Shift+Ctrl+F1)

点字の読み方のカナ読み・英語読みを切り換えます。Ctrl+F1(文字読み)がオンに設定されていなければ発声しません。開始時は音声設定の墨訳読みで指定されている設定に従います。変化時に「墨訳読みカナ(英語)」といいます。

6.2.3 文字読み/フォネティック読み切り換え(Ctrl+F5)

フォネティックにすると一つ一つの文字を熟語を使って読み上げます。変化時に「フォネティック読みオン(オフ)」といいます。

6.2.4 音声スピード切り換え(Ctrl+F10)

スピードは5段階あり、押す度に速度が1段階ずつ変化します。最大(5)の次は最小(1)になります。変化時に「読み上げ速度1(2,3,4,5)」といいます。

6.2.5 カーソル行読み上げ(Ctrl+F3)

カーソルが置かれている行の内容を読み上げます。
Shift+Ctrl+←(→)でカーソル位置から左端(右端)までを読み上げます。

6.2.6 現在ページの読み上げ(Ctrl+F6)

現在カーソルのあるページを最初から読みます。読み上げ中にEscキーを押して止めると、読み上げていた行の1マス目にカーソルが移動します。読み上げ完了後、次のページの先頭行にカーソルが移動します。ページの途中までしか文字が無い場合は文末の次の行へ移動します。

「読み上げ」メニューからも実行できます。「読み上げ」→「現在ページの読み上げ」に(校正用)と書かれているものとそうでないものがあります。(校正用)は読み上げ実行中だけ強制的に記号読みをオンにして読みます。

6.2.7 文頭〜カーソル(Ctrl+↑)、カーソル〜文末まで(Ctrl+↓)の読み上げ

Ctrl+↑で文頭からカーソル位置まで読み上げます。中断するとその時読んでいた行の先頭にカーソルが移動します。

Ctrl+↓でカーソル位置から文末まで読み上げます。中断するとその時読んでいた行の先頭にカーソルが移動します。読み上げ完了後、カーソルは文末に置かれます。読んでいる途中でPauseキーを押すと停止し、再度押すと読みを再開します。

Shift+Backspaseで記号読みをオンにすると文字だけでなく記号類も読み上げることができます。再度Shift+Backspaseを押すと記号読みがオフになります。

これらの機能は「読み上げ」メニューからも実行できます。「読み上げ」→「先頭から現在位置までの読み上げ」「現在地から文末までの読み上げ」に(校正用)と書かれているものとそうでないものがあります。(校正用)は読み上げ実行中だけ強制的に記号読みをオンにして読みます。

6.2.8 文節読み上げ(Ctrl+←→,Ctrl+F8)

Ctrl+→:カーソルをその次の文節の先頭に移動し、その文節を読み上げる。
Ctrl+←:カーソルをその前の文節の先頭に移動し、その文節を読み上げる。
Ctrl+F8:カーソルの置かれている文節を読み上げ、カーソルはその文節の先頭に移動する。

6.2.9 再読み上げ(Ctrl+F7)

Win-BES 99 が発声したものあるいは95Readerと競合して発声がキャンセルされたものを、Ctrl+F7で再度読み上げます。

6.2.10 読み上げオン/オフ(Ctrl+F9)

一時的に読み上げ機能を停止したり音声機能を復活したりできます。
読み上げをオフにしてもCtrl+↓(カーソルから文末までの読み上げ)は実行できます。

6.2.11 その他スイッチ

移動先文字読み上げオン/オフ Ctrl+PageDown オンにするとカーソルを移動したときにその場所の文字を読みます。
空白文字読み上げオン/オフ Ctrl+PageUp このスイッチをオンにすると上記のスイッチがオンのときに空白文字も発声します。
ページ行読み上げオン/オフ Shift+Ctrl+Backspace ページ行の内容の読み上げを制御します。


6.3 ピンディスプレイの機能

6.3.1 カーソル表示オン/オフ(Shift+Ctrl+F2)

ピンディスプレイ上のカーソル表示(7・8の点)のオン/オフが切り換わります。

6.3.2 上書/挿入表示オン/オフ(Shift+Ctrl+F3)

オンに設定すると38マス目に上書が「r」、挿入が「i」で表示されます。39,40マスには行番号を示す数字が下がり数字で表示されます。再度押すとオフになります。

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